売れへんもんを一所懸命作ったら、ゴミになるんやで?

Photo by JJ Ying on Unsplash

すごいタイトルですが、

こちらは、以下の書籍からの抜粋です。


売れへんもんを一所懸命作ったら、
ゴミになるんやで?
そしたら農家の方に顔向けできんやろ?
-----
『近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本』
山本昌仁 著 / 講談社 刊


重要な部分は、

農家の方に顔向けできない」と

言っているところ。


モノづくりをするにあたっては、

多くの人が関わっていることを

忘れてはいけません。


チラシなどの印刷物を作るにしても、

原料から紙を作っていき、

断裁、印刷……と工程を経ていきます。

▲ [参考] 紙ができるまで / 大王製紙(株)

直接関わり合うことがなくても、

そこには人が居るんですね。


そういうことに想いを馳せることで、

印刷物1枚1枚を大切にしようという

気持ちが湧いてきます。


それは「もったいない精神」とか

そういうものとは違うように思います。


関わり合う、すべての人に

敬意を払うということですね。


編集者という立場では、

自分ひとりで何かできるわけではありません。


多くの人とチカラを合わせて

モノづくりをしていく。


そして、


お互いを信頼し合って

本来のチカラ以上のもの

生み出していく。


そこに編集者の意味があると思っています。

石井 玲|Ishii Ryo

皆さまの引き立て役としての編集者を目指しています。
東京都世田谷区出身。武蔵工業大学工学部機械システム工学科首席卒業。双子座のAB型。
-----
ファブレスメーカーの生産管理部長を経て、開店休業状態の家業(甲陽書房)の立て直しへ。
生産管理と編集者の共通点である「本来の魅力、品質を引き出し、人とチカラを合わせながら、モノやサービスをつくる」活動をしています。

0コメント

  • 1000 / 1000