売れへんもんを一所懸命作ったら、
ゴミになるんやで?
そしたら農家の方に顔向けできんやろ?
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『近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本』
山本昌仁 著 / 講談社 刊
重要な部分は、
「農家の方に顔向けできない」と
言っているところ。
モノづくりをするにあたっては、
多くの人が関わっていることを
忘れてはいけません。
チラシなどの印刷物を作るにしても、
原料から紙を作っていき、
断裁、印刷……と工程を経ていきます。
▲ [参考] 紙ができるまで / 大王製紙(株)
直接関わり合うことがなくても、
そこには人が居るんですね。
そういうことに想いを馳せることで、
印刷物1枚1枚を大切にしようという
気持ちが湧いてきます。
それは「もったいない精神」とか
そういうものとは違うように思います。
関わり合う、すべての人に
敬意を払うということですね。
編集者という立場では、
自分ひとりで何かできるわけではありません。
多くの人とチカラを合わせて
モノづくりをしていく。
そして、
お互いを信頼し合って
本来のチカラ以上のものを
生み出していく。
そこに編集者の意味があると思っています。
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