主役に対する最高の“引き立て役”でありたい

甲陽書房企画開発室では、本家の甲陽書房(版元)とは別に、「その人の大切にしている想い、本来の魅力や品質を引き出し、人とチカラを合わせてモノづくりをする」という活動をしています。


工業大学出身のわたしが、技術者と編集者の共通点である「本来の魅力や品質を引き出し、人とチカラを合わせてモノづくりをする」ということを通じて編集者を目指し、そのままでは消えてなくなってしまう家業を存続させていく話でもあります。


そのあたりのお話は、noteにまとめました。このページをご覧いただいているのも何かのご縁。お時間があるときにでも、ご一読いただければ幸いです。

さて、本来の魅力や品質とは何でしょうか。わたしは、自分では氣がついていないウリや、明確に言葉として表現できないコンセプトのことだと考えています。


職人気質の方によく見られるのですが、最高品質のモノを作れるのに、それが言葉で説明できない。そもそも自分の強みがわからない。心当たりのある方も多いのではないでしょうか。


そこで必要なのが、第三者としての視点、そして編集の技術だと考えています。


第三者の視点から、ご本人も氣が付かない魅力を発見すること。明確に言語化されていないコンセプトを言葉にすること。これらを編集し、それを必要な人へ届けていく。それが編集者の仕事だと考えています。


ブランディングとも言えるかと思いますが、主役はわたしではありません。だから、主役に対する最高の“引き立て役”でありたいと思っています。

図書出版 東京甲陽書房

企画開発室 石井 玲