【名刺】自分の名刺

制作実績の最初は自分の名刺。


甲陽書房は、祖父(石井計記)が

1948年に創業した出版社で、

山梨と長野を中心に

自費出版などをサポートしておりました。


祖父の他界後は父が継ぎ、

事業を続けていましたが、

父に癌が見つかり療養へと進んだところで

結果として休止状態となりました。


わたしは長男ですが、父からも

「出版方面にはまったく才能がない」という

ある意味“お墨付き”をもらっていて(苦笑)、

まったくもって継げる氣も、

継ぐ氣もありませんでした。


それでも、いま、

正当に継いでいるわけではないとはいえ、

せめて名前だけは遺したいという想いで、

こうやって活動をしています。


そのあたりの経緯はこちらのnoteに。


身内なのに、関わってみなければ、

本当にわからなかったことばかりなのです。


この名刺の装画は、

装幀家・美術評論家、青山二郎のものです。


祖父が家宝のように大切にしていたもの。


祖父や父から見れば、

本当にダメ孫、ダメ息子のわたしですが、


この名刺を見るたびに、

自分のルーツを大切にしながら、

活躍していきたいと誓うのです。


制作概要

用紙|ハイブリットバガスFS / 265kg(紙厚 0.4mm)

装画|青山 二郎

編集|石井 玲(甲陽書房 企画開発室) 

石井 玲|Ishii Ryo

皆さまの引き立て役としての編集者を目指しています。
東京都世田谷区出身。武蔵工業大学工学部機械システム工学科首席卒業。双子座のAB型。
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ファブレスメーカーの生産管理部長を経て、開店休業状態の家業(甲陽書房)の立て直しへ。
生産管理と編集者の共通点である「本来の魅力、品質を引き出し、人とチカラを合わせながら、モノやサービスをつくる」活動をしています。

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