幼いころから「相手の立場になって考えなさい」という旨の教育を受けてきた人も多いのではないでしょうか。
「相手の立場になる」という発想には2種類あって、「立場のみ自分と相手が入れ替わる」場合(相手の立場で自分はどう考えるか)と「立場も考え方も自分と相手が入れ替わる」場合(相手の立場で相手はどう考えるか想像する)があると思います。
基本的には後者の方を指すのだと思いますが、相手の価値観で想像を巡らせるというのも正確性に欠けて、結局は限りなく前者に近い考えになってしまうな…と思っていました。
前置きが長くなりましたが、商売するにあたり、「相手の立場になる」ということは重要です。「作る立場」「売る立場」ではなくて「使う立場」「買う立場」になるということです。
伊勢丹では「売り場」ではなく「お買い場」というそうです。この発想がとても重要です。この発想だと「売上」というのは、自分が売った金額ではないということに氣づきます。では何か。
売上高とは、お客さまが買い上げた金額ということ。売上高が低い場合は、売れてないというより、お客さまに選ばれていないということになります。
この視点を意識しておくと、自分の商品を「どうしてお客さまは、買わなかったのか」という発想になると思うのです。買うかどうかは、お客さまが決めるということです。
そう思うと、売り方に執着することなく、自分の商品にお客さまが欲しいものがないという視点で反省することができます。「欲しい商品」がない、「買える価格」になっていないということですね。
自戒を込めて記事にしておきます。そのうち、自戒シリーズができそうですが…。
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